投資と投機を区別するべし!

資産運用

長期的にお金を増やすには、投機(ギャンブル)をしないことが大切です。

投資と投機を混同している方が多いように思います。

この両者の違いを意識して投資をすることが大切です。

投機とは

投機は、誰かからお金を取ることで自分が儲かるというものです。

投機の例として、4人で行うマージャンを挙げて説明します。

仮に、4人のうちの一人が1,000円儲けたとします。

すると、残りの3人のうち誰かが1,000円を損しています。

この4人全体の収益は、0円です。

こうして誰かを負かすことで、自分が得をするやり取りは投機であり、ゼロサム・ゲームともいいます。

また、このマージャンを雀荘で行っていたとすると、4人で場代を払うことになります。

この場代分だけ、4人全体の収支の合計はマイナスになるので、マイナスサム・ゲームといいます。

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投資とは

投資とは、そこにいる人たちが、長期的にみんなで得をするものです。

例えば、ある国に投資をしたとします。

その国は、みんなから投資されたお金をもとに、橋を作ったり工場を作ったりします。

その結果、他の国との交流が盛んになったり、世界にリノベーションを与える製品を開発したりします。

こうして、投資によってその国は発展していき、経済成長により得たお金で投資してくれた人に、配当金等の形でお礼としてお金を返していくのです。

投資をすることで、「売り手よし。買い手よし。世間よし。」の三方良しを実現できるのです。
ですので、投機は「マイナスサムゲーム」と言うのに対し、投資は「プラスサムゲーム」とも言い換えられます。

出所:さわかみ投信

投資の短所を挙げるとすると、投機は比較的に早く結果が出るのに対し、投資は時間がかかるとういうことです。

株を使った投資と投機

投資と投機について、株を例にして考えます。

その会社の株を長期で持ち続け、会社の成長とともに株価が上がるのを待つのは、株式投資です。

一方、株価の短期的な上げ下げで利益を得るのは、株を使った投機です。

テレビでよく見る、パソコン上の株のチャートを見ている人(下図)は、デイトレダーと言って投機の一種をしているのです。

同じ株を使っているので混同しがちなのですが、両者は全く別ものです。

同じボールを使っていても、サッカーと野球は全くの別のスポーツであるのと同じです。

投資と投機の違いを意識する

投資は長期で考え、投機は短期で行うものとも考えられます。

投資は時間をかけてゆっくり資産形成をし、投機はハイリスク・ハイリターンなのです。

投資と投機は、どちらがよいか悪いかというものではありません。

重要なことは、投機は、なくなってもよいお金で行うものです。

一番よくないのは、本人は投資をしていたつもりだったのに、いつのまにか投機になっているということです。

先日、トランプショックにより株価が暴落しましたが、長期が前提である投資家にとっては、一時的なノイズでしかないのです。
ですので、これまで通りに、やることは何も変わらないはずです。


一方、ショックに動揺して市場から退場してしまうのは、投資ではなく、いつの間にか短期トレード(投機)をしていたということになるのです。

投資をする目的

なぜ投資をしようと考えたのか、常にゴールを意識しておくことが大切です。

お金を増やすために投資をしようと考えたのだと思いますが、その先にあるゴールは何でしょうか?

・自由な生活をしたい。

・心身の健康を充実したい。

・家族との時間がほしい。

・人生の選択肢を増やしたい。

・快適な生活をしたい。

・やりたいことをたくさんやり、やりたくないことをやらない。

など人それぞれ思いがあると思います。

いずれにしても、お金は生活を豊かにするための手段です。

お金を増やすこと自体が、目的ではないと思います。

「今月2倍になるが、来月は0円」の投機ではなく、毎年コツコツと確実に増えていく投資の方が、多くの人にとって自分の目指すべきゴールに近づいていくのではないかと思います。

投資でお金を増やすのは時間がかかりますが、自分の当初のゴールを確認しながら資産運用を進めていくことが大切です。

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