自動車保険の中の「車両保険」について考えてみたいと思います。
結論から申しますと、車両保険は不要です。
車両保険に入っている方が多数いる中で、疑問に思う方も多いでしょう。
ではその理由について考えてみたいと思います。
車両保険には等級というものがあり、事故を起こして車両保険を利用すると等級が下がります。
等級が下がると次年度の保険料が大きく値上がりすることになります。
そのため、車両保険を使うより修理代を自分で払った方がトータルで得であるということは少なくありません。
結局のところ、車両保険は修理代を後払いにするための保険なのです。
車両保険を外すと年間の保険料は年間3〜4万円安くなります。
安くなった分を貯金に回すようにしましょう。
その貯金を使って修理代を支払えるようにしましょう。
よくある質問としては全損の場合です。
誤解している方も多いのですが、全損で保険料が支払われる場合、新車納入時の保険料が支払われる訳ではありません。
その時の車の価値に対応した保険料が支払われることになります。
その際、車の価値が保険会社に安く見積もられることは少なくありません。
年間20%程度車の価値が下がるように計算されます。
確かに、特約を使って全損時の支払い金額を上げることは可能ですが、その分保険料は大幅に高くなります。
ですので、全損の場合は潔く受け入れて中古の安い軽自動車等を買い直しましょう。
保険に入る原則は「めったに起こらないが、万が一起こった時に貯金では払いきれない程のお金が必要になる。」ですが、車両保険はこの原則に当てはまりません。
車が全損するすることで、心理的に大きなダメージを受けるのは一定の理解できますが、経済的に生活が破壊されるわけではありません。
もし経済的に生活が大きく変わってしまうとしたら、それは自分の生活水準に合ってない車を所有していることになります。
車自体を変える必要があります。
資産運用を効率的に進めるには、感情と数字を分けて考える事が大切なのです。
地域によっては車が必須であるのは分かりますが、その理由は結局のところ移動手段として必要だからです。
そう考えると必ずしも高級車である必要はなく、中古の軽自動車でも十分に移動手段としての役割を果たすことができます。
移動手段以上の車を確保したいために保険に入るのは、保険の原則からは外れます。
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