みんなお金を増やしたいと願っているかと思います。
できるだけ早く、それも半年〜1年といった短時間でお金を増やしたいという話もよく聞きます。
短期間でお金を増やす方法はあるのでしょうか。
併せて、長期投資についても考察していきます。
短期間でお金を増やす方法はあるか
投資で100万円を1年間で年利1000%で1000万円にするのは不可能です。
できたとしても、それは運がよかっただけです。
ギャンブルがたまたま成功しただけです。
そうした手法に手を出す人は、2倍の200万円になったくらいで我慢ができずに売ってしまいます。
特殊な場合を除き、お金を10倍にするというのは、メンタル面から考えても難しいということです。
ウォーレン・バフェットの投資成績
投資の神様と言われるウォーレン・バフェットでさえ、運用成績の平均は年利約20%です。
2年間で約1.5倍になる計算です。
これはすごい数字です。
そんな神様を超える投資成績を長期に渡って出し続けるのは、凡人には無理です。
超えることができるという人がいたら、真っ先に詐欺を疑いましょう。
インデックファンドの投資成績
インデックスファンドの一般的な期待リターンは、5~7%です。
10年間で約2倍になる計算です。
時間をかけてじっくり増やすのがインデック投資の特徴です。
時間を味方にすれば、高確率でお金を増やすことができるのがインデック投資なのです。
インデック投資の罠
一方、インデック投資には、弱点もあります。
それは、時間がかかることです。
ウォーレン・バフェットも、
「あなたが10年以上の投資をする覚悟がないのであれば、10分たりとも投資をしてはいいけない。」
と述べています。
バフェットの言葉に従えば、最低10年間はコツコツと投資を継続しなければなりません。
一方、人間には寿命があります。
若い時にやりたいことを犠牲にして倹約生活に励み、地道にインデックス投資を続ければ、たしかに老後にお金持ちになります。
もしあなたが、30年前から全世界に分散されたインデックファンドに毎月3万円を投資していたとしたら、現在3千万円になっている計算になります。
しかし、老後になると体力的にもメンタル的にも若い時のようにはお金を使うことができません。
大金を抱えたまま死んでしまう可能性は決して低くはありません。
MUFG資産形成研究所のデータによると、インデック投資家の多くが、死ぬ時に人生で一番多くのお金を保有していた人が多いのも現実なのです。
今と未来のバランスが大事
老後のためにお金を運用するのはもちろん大切ですが、今の時間も大切です。
投資の目的はお金を増やすことですが、その先にあるのは豊かな人生を送ることです。
今自分がやりたいことや好きなことにお金を使わずに我慢をして、老後のためにお金を投資するというのは決して豊かな人生を送っているとは思えません。
投資の目的を考える
自分はどんな人生を送りたいかを考えれば、投資すべき額や手法は変わってきます。
今のためのお金も、未来のためのお金も、どちらも大事です。
おいしい食事を食べたり、コンサートに行ったり、スポーツ観戦をしたり旅行をしたりは、今しかできないことかもしれません。
今の自分しかできないことと未来への投資のバランスを考えながら、お金を通じた豊かな人生を送ることが大切です。
お金は使ってなんぼです。
投資はそのための手段でしかないのです。
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