資産運用においては、合法ぼったくり商品を買わないことが大切です。
合法ぼったくり商品の中でよく売れている商品の一つが、銀行窓口で売られている外貨預金です。
今回は、外貨預金について考えてみたいと思います。
外貨預金のしくみ
外貨預金とは、円を外貨に替えてお金を預ける仕組みです。
なぜそんなことをするかというと、外国の金利が高いからです。
日本の金利は0.01%程です。
100万円を1年間預けたとすると、100円の利子がもらえることになります。
一方、米ドルの金利は2%、豪ドルの金利は1.5%と高めです。
この金利で預けることができれば、日本円で預けるより何倍もの利子を得ることができます。
外貨預金がダメな理由
問題はここからです。
為替手数料がぼったくりなのです。
ここでは話を分かりやすくするために、為替レートを1ドルを100円として考えます。
100円を1ドルに両替する際に1円の手数料がかかります。
豪ドル等なマイナーな通貨の両替はさらに手数料がかかります。
日本に住んでいる以上、ドルは円に戻す必要がありますので、もう一度同様の手数料を支払う必要があります。
ドルを円に両替し、さらにドルを円に戻す必要があるので、手数料は2回払います。
1万円を外貨預金に預けると、手数料で引かれて9800円になって戻ってくる計算です。
つまり、1万円で9800円を買うのと同じなのです。
さらに取られる 手数料
さらに金利分も手数料として徴収されます。
例えば、外国の銀行では3%の金利であったとしても、日本の銀行では1%の金利分しか利息が付かないことも多くあります。
この2%分の金利差は手数料として銀行に徴収されているのです。
為替は読めない
手数料が取られたとしても、金利分で増えていればいいのではないかと思うかもしれませんが、外貨には為替変動のリスクがあります。
外貨の価格は日々変動します。
円高になるか円安になるかは誰にも読めません。
ギャンブル的要素が非常に大きいのです。
銀行にだまされるな!
銀行はたくさんの手数料を得ることができるので、外貨預金をすすめてきます。
しかし、だまされてはいけません。
外貨預金は事実上、手数料オバケのギャンブルなのです。
「預金」という名称で誤解されやすいのですが、外貨預金とは負ける確率の高いギャンブルです。
お金を増やす目的なら、近づいてはいけないぼったくりの金融商品の1つと言えます。
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