「海外不動産投資」に潜む罠:初心者が「カモ」にされないための真実

不動産投資

海外不動産投資は、一見すると魅力的な投資先に見えるかもしれません。

実際に多くの人が挑戦し、成功談を目にすることもあるでしょう。

しかし、安易に手を出せば「致命傷」を負うリスクが非常に高い、と断言できます。

特に初心者が「おいしい話」に乗ってしまうと、多額の資金を失いかねません。

海外であるがゆえに取り締まりが難しく、悪質な業者も存在します。

この記事では、海外不動産投資の「表の顔」と「裏の顔」を徹底的に掘り下げ、あなたが後悔しないための情報をお伝えします。

海外不動産の「甘い誘惑」:業者が語るメリットの裏側

以下の点は、業者が海外不動産を勧める際に強調する「長所」です。

しかし、これらのメリットの裏には、見過ごせないリスクが隠されていることを忘れてはなりません。

他国の通貨を持つことができる(リスク分散)

 日本円以外の通貨を持つことは一見リスク分散に見えますが、為替変動リスクは常に伴います。

円高になれば、収益が目減りする可能性もあります。

家賃が毎月もらえる(安定したキャッシュフロー)

 毎月のキャッシュフローは魅力的ですが、送金トラブルや未払いのリスク、さらには修繕費の不透明な請求など、日本では考えられない問題が発生する可能性があります。

人口が増加している(将来性のある市場)

新興国を中心に人口増加が見込まれるのは事実ですが、その恩恵を確実に受けられるかは不透明です。

経済の不安定性や政治リスクも考慮すべきです。

高い利回りが期待できる 

高い利回りは大きな魅力ですが、それには高いリスクが伴うことを理解してください。

その利回りが本当に実現可能か、詐欺的な数字ではないかを見極める必要があります。

不動産価格が上昇している(キャピタルゲイン)

 不動産価格が上昇している国もありますが、それはバブルの可能性も否定できません。

突然の下落リスクも常に頭に入れておくべきです。

実物で目に見える資産なので安心(ただし…)

 実物の資産であることの安心感は理解できますが、現地の視察だけでは見抜けない「法的リスク」や「隠れた瑕疵(かし)」が潜んでいることも珍しくありません。

日本人のサポーターが付く(本当に安心?)

 日本人スタッフの存在は心強いですが、そのスタッフが本当にあなたの味方か業者側の人間として誘導していないかを冷静に見極める必要があります。
海外で日本人に詐欺をしてくる人の多くは、実は日本人というのはよく聞きます。

彼らが現地の法律や慣習に精通しているかも重要です。

結論:海外不動産投資は「初心者の自覚があるなら、絶対に避けるべき」

ズバリ申し上げますが、海外不動産投資は、あなたが想像する以上に「危険な投資」です。

安易に手を出せば、高確率で「カモ」にされ、大切な資産を失うことになります。

魅力的なセミナーが多数開催されていますが、わざわざ足を運ぶ必要はありません。

確かに、一部上場企業が手掛ける海外不動産の中には「優良物件」と呼ばれるものも存在します。

しかし、それを見極めるには「現地デベロッパーと直接交渉できるレベルの語学力」や「現地の文化・商習慣・法律に対する深い理解」、そして「卓越した目利き力と判断力」が必須です。

これらを持ち合わせない限り、あなたは「絶好のカモ」と見なされ、業者からありとあらゆる手を使って高額な物件を押し付けられることになるでしょう。

不動産売買は一撃の利益が大きいため、悪質な業者は手段を選びません。

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海外不動産から「今すぐ撤退すべき」具体的な理由

海外不動産投資がどれほど危険であるか、その具体的な理由を詳しく見ていきましょう。これらは、多くの投資家が経験してきた「現実のトラブル」です。

「法治国家」の常識が通用しない無法地帯 

日本では考えられないかもしれませんが、国によっては政治家、官僚、警察までもが詐欺グループと結託していることがあります。

特に東南アジアなどの一部の国では、法律の整備が遅れており、詐欺師の温床となっています。

土地の所有権が曖昧で、購入したはずの土地が実は他人のものだった、といった詐欺に遭うリスクも珍しくありません。

「素人」には絶対に見抜けない現地の情報格差 

あなたは、その国の治安の良し悪し将来的な賃貸需要が見込めるエリア避けるべきスラム街などを正確に判断できますか?

 土地勘のない外国人には、こうした現地のリアルな情報はほとんど分かりません。

業者の甘い言葉を鵜呑みにすれば、「誰も借りたがらない物件」を高値で掴まされることになります。

「いい加減」では済まされない現地の管理体制 

「家賃が入居者から支払われているのに、なぜか送金されない」

「身に覚えのない高額な修繕費を請求される」

「契約書の内容が杜撰(ずさん)」

「約束の工期が大幅に遅れる」…

これらは、海外不動産投資において、日常茶飯事のトラブルです。

言語の壁や文化の違いは、あなたが想像する以上に大きな障壁となり、トラブル解決を極めて困難にします。

「海外不動産投資」のスタートラインは、これら「3つの条件」を満たしてから

海外不動産投資は、「初心者の自覚があるなら、絶対に近づいてはいけません。」

それでもなお、挑戦したいと考えるのであれば、最低限以下の「3つの条件」をクリアしていることが「スタートライン」となります。

  • 現地の言葉を流暢に話し、現地の人々と直接交渉できるコミュニケーション能力
  • 現地の法律や商習慣を理解し、自力で問題解決できる知識と交渉力
  • 投資した資金がすべて消えたとしても、「高い勉強代」として受け入れられる覚悟と精神力

海外不動産投資には、資産分散や高利回りといった表面的な魅力がある一方で、情報格差、制度の不透明さ、為替変動、そして悪質な現地業者など、想像を絶するリスクが多数存在します。

特に、現地の事情に詳しくない方が安易に参入すれば、「取り返しのつかない失敗」を招くことになります。

本当にその「ハイリスク」を冒す必要はありますか?

海外不動産投資に手を出す前に、今一度、「何のために投資をするのか」を真剣に問い直してください。

  • お金を増やしたい。
  • 安心して老後を暮らしたい。
  • 経済的に余裕のある生活を送りたい

もし、そうした思いがあるなら、海外不動産のような「上級者向けのハイリスク投資」をわざわざ選ぶ必要はありません。

当ブログでは、これまでにも日本国内に存在する「優良な投資案件」を多数ご紹介してきました。

わざわざ高いリスクを負い、多額の資金を失う可能性のある海外投資に目を向ける必要が本当にあるのでしょうか?

これまで多くの人が海外不動産投資で失敗し、大切な資産を失ってきたという「厳しい現実」から目を背けず、冷静に、そして慎重に判断してください。

あなたの貴重な資産を守るためにも。

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